「山登りを始めてみたいけど、どこの山なら登りやすいのかわからない…」
そんな風に思ったことはありませんか?
実は初心者でも安心して楽しめる魅力的な山が日本にはたくさんあります!
今回は【夏におすすめ】の初めてでも登りやすい山を3つ厳選してご紹介します!
景色も楽しめて達成感も味わえる、はじめの一歩にぴったりの山ばかりなのでぜひ参考にしてみてください。
初心者におすすめの山3選
初心者におすすめの山1:木曽駒ヶ岳
木曽駒ヶ岳(きそこまがたけ)は、長野県に位置する2,956mを誇る山で、中央アルプスの最高峰です。
日本百名山のひとつとしても知られ、初心者から経験者まで多くの登山者に親しまれています。
高山ながらも比較的なだらかな登山道が多く、体力に自信のない方でも無理なくチャレンジできるのが特徴です。
天候や装備に気をつければ、登山初心者にとっても達成感と絶景の両方を楽しめる、安心感のある山です。
所在地 | 〒399-4117 長野県駒ヶ根市赤穂1番地 |
周辺地図 | リンクはこちら |
見どころは?
木曽駒ヶ岳の最大の魅力は、ロープウェイを利用すれば標高2,612mの千畳敷駅まで菅の台バスセンターから約1時間でアクセスでき、初心者でも日帰りで本格的な登山を楽しめる点です。
しらび平駅から千畳敷駅までは、高低差約950mを約7分半で一気に登るスリリングな空中散歩も魅力のひとつです。
ロープウェイからの眺望も抜群で、平地から高山へと変化していく風景はまさに圧巻。
千畳敷駅に到着すると、そこはすでに高山の世界。
澄んだ空気と独特の静けさが、非日常を感じさせてくれます。
千畳敷カールは氷河によって削られた雄大な地形で、宝剣岳の岩峰群や木曽駒ヶ岳の山容を望む絶景スポット。
7〜8月にはコバイケイソウをはじめ、ハクサンイチゲやヨツバシオガマなど約150種類の高山植物が咲き誇り、天然のお花畑のような光景が広がります。
登山シーズンは7月上旬〜10月上旬。
標高が高いため、夏でも気温は低く防寒対策は必須です。
ロープウェイの利便性と圧倒的な自然美を気軽に味わえる木曽駒ヶ岳は、初心者にも本格的な登山気分を味わわせてくれる、魅力あふれる名峰です。
所要時間は?
所要時間(往復) | 約4時間 |
距離(往復) | 約4.2km |
累計標高 | 約480m |
アクセス方法は?
【車の場合】 | |
中央道 駒ヶ根ICから一般道で約3分、菅の台バスセンターへ
しらび平以降、マイカー規制のため路線バス(約30分)に乗り換え、しらび平駅へ しらび平駅からロープウェイ(約7分半)で千畳敷駅へ ▶︎駒ヶ根IC→菅の台→バス+ロープウェイ |
【公共交通機関利用の場合】 | |
JR飯田線 駒ヶ根駅からバスで菅の台バスセンター→しらび平→ロープウェイで千畳敷へ
▶︎駒ヶ根駅→バス→ロープウェイ |
【料金とチケット購入方法】 | |
🚌路線バス運賃(菅の台バスセンター⇄しらび平駅) | |
大人 | 片道830円/往復1,660円 |
子ども | 片道420円/往復840円 |
🚡ロープウェイ運賃(しらび平駅⇄千畳敷駅) | |
大人 | 片道1,230円〜/往復2,290円〜 |
子ども | 片道610円〜/往復1,130円〜 |
※ロープウェイは料金が日によって変動するため出発前に公式サイトで運賃カレンダーを確認すると安心です。
オンライン事前購入で現地でのチケット購入手間を省略可能です!
【菅の台バスセンター駐車場情報】 | |
駐車場台数 | 約300台 |
料金 | 800円 |
トイレ | あり |
初心者におすすめの山2:乗鞍岳
乗鞍岳(のりくらだけ)は長野県と岐阜県にまたがる標高3,026mの山で、日本百名山の一つです。
最高峰は剣ヶ峰と呼ばれ、初心者でも気軽に3,000m級の山頂を踏むことができる貴重な山として人気です。
所在地 | 〒506-2254 長野県松本市 |
周辺地図 | リンクはこちら |
見どころは?
乗鞍岳は、標高3,026メートルを誇る北アルプスの名峰でありながら、驚くほど気軽にその頂を目指せるのが大きな魅力です。
山頂近くまでバスでアクセスできるため、登山初心者でも比較的短時間で3,000メートル級の登頂体験が可能。
高山の空気や壮大な景色を、無理なく味わうことができます。
晴れた日には、周囲に広がる北アルプスの雄大な山々を一望できる、息をのむようなパノラマが待っています。
そして運が良ければ、国の特別天然記念物であるライチョウと出会えるチャンスも。
かわいらしい姿に癒やされる、貴重な体験になるかもしれません。
登山の達成感と自然の美しさ、そしてちょっとした運試しのようなワクワク感が詰まった乗鞍岳は、初心者にも心からおすすめできる山です。
所要時間は?
畳平から剣ヶ峰への基本ルートの場合 | |
所要時間 | 約3時間 |
距離(往復) | 約5.5km |
累計標高 | 約320m |
アクセス方法は?
【車の場合】 | |
松本ICから乗鞍高原まで約1時間
乗鞍高原またはほおのき平、平湯温泉などに車を停め、マイカー規制区間は通行不可 シャトルバスで畳平へアクセス ▶︎高原駐車場→シャトルバスで畳平 |
【公共交通機関利用の場合】 | |
飛騨高山・平湯温泉・ほおのき平などから路線バス → シャトルバスで畳平に到着(運行期間:5/15〜10/31)
▶︎高山/平湯からバス→シャトルバスで畳平 |
【料金とチケット購入方法】 | |
🚌路線バス運賃(乗鞍スカイライン) | |
大人 | 片道1,800円/往復3,400円 |
子ども | 片道900円/往復1,800円 |
ほおのき平バスターミナルの窓口にて購入可能です! |
【乗鞍高原第一駐車場情報】 | |
駐車台数 | 約200台 |
トイレ | あり |
料金 | 無料 |
初心者におすすめの山3:大菩薩嶺
大菩薩嶺(だいぼさつれい)は、山梨県に位置する標高2,057mの山で、日本百名山のひとつにも選ばれています。
アクセスも比較的よく、登山道も整備されているため、登山初心者やファミリーにも人気のある山です。
所在地 | 〒409-0301 山梨県北都留郡丹波山村 |
周辺地図 | リンクはこちら |
見どころは?
この山最大の魅力は、なんといっても開放感あふれる稜線歩き。
大菩薩峠から雷岩までの道のりは、視界を遮るものが少なく、南アルプスや富士山をはじめとした壮大な山々の眺望が楽しめます。
しかもこの山、見た目ほどキツくないんです。
標高が高いわりに道は歩きやすく、登頂までの時間も短め。
「絶景を見たいけどキツい登山はちょっと…」という人にもぴったりなんですよ。
まるで空の上を歩いているような感覚を味わえる、特別な時間が流れます。
季節ごとに表情を変える風景も見どころのひとつ。
新緑がまぶしい初夏や、燃えるような紅葉に包まれる秋は、特に人気のシーズンです。
登山初心者でも安心して楽しめて、しっかり絶景も味わえる。
そんな“いいとこ取り”な山を探しているなら、大菩薩嶺は絶対に外せません!
所要時間は?
上日川峠周回コース(王道ルート)の場合 | |
所要時間 | 約4時間 |
距離(往復) | 約7.1km |
累計標高 | 約585m |
アクセス方法は?
【車の場合】 | |
中央道 勝沼ICから約19 km → 上日川峠(登山口)駐車場へ
▶︎勝沼IC→上日川峠駐車場 |
【公共交通機関利用の場合】 | |
甲斐大和駅から、栄和交通バス「大菩薩上日川峠線」で片道約40分
平日3便・土日祝5便、片道1,020円 ▶︎甲斐大和駅→バスで上日川峠 |
【上日川駐車場情報】 | |
駐車台数 | 第1〜第3駐車場合計125台 |
トイレ | あり |
料金 | 無料 |
登山をするときの服装や持ち物は?
「登山に挑戦してみたいけど、どんな服装で行けばいいの?何を持っていけばいいの?」そんな疑問を解決するために、初心者が知っておきたい登山の基本アイテムや服装のポイントをわかりやすくまとめました。
服装
【ウエア】
汗や雨によって体を濡らしてしまうのは登山ではNGです。
不快なだけではなく、冷えや寒さを引き起こし、低体温症のリスクも増加します。
コットンのTシャツやジーンズは乾きにくく、登山には向いていません。
吸水性・速乾性に優れ、動きやすいようストレッチ性を備えた素材を選びましょう。
アウター・ミドル・ベースの3層で構成するレイヤリングに基づいてウエアを選びましょう。
【バックパック】
日帰り登山なら、防寒着や食料を入れて余裕がある20~30L程度の小~中型パックがおすすめです。
大切なのは自分の体格に合ったバックパックを選ぶこと。
疲れにくく、より快適に登山を楽しむことができます。
【フットウエア】
足首や足裏に負担がかかる山歩き。
適度な足首周りのサポート力とソールの剛性、防水透湿性を備えた靴を選びましょう。
荷物の少ない日帰り登山でもミドルカット以上のモデルが安心です。
※夏に関しては紫外線対策がマスト
標高の高い山には日差しを遮るものが少ないため、紫外線が強くなります。
夏場の山登りは、つばがあるハットや薄手のTシャツ、アームカバーなどを活用して、肌の露出を避けることが大切です。
肌の露出を抑えるのは、虫刺されやけがの予防としても役立ちます。
気温が高く汗をたくさんかきやすいので、吸汗速乾性や通気性に優れるウェアを用意することもポイントです。
緑や青など、夏らしい爽やかなカラーを取り入れると、季節感のあるコーディネートを楽しめます。
持ち物
(1)ヘッドランプ
(2)サングラス
(3)ウインドシェル
(4)レインパンツ
(5)レインジャケット
(6)バックパック
(7)クッション
(8)ネックゲーター
(9)グローブ
(10)マスク
(11)ウォーターパック
(12)マップケース、地図、コンパス
(13)虫よけスプレー、ウェットティッシュ、タオル、ビニール袋
(14)フリーズドライ食品
(15)バーナー&クッカー(ジェットボイル)、カップ、カトラリー
(16)サコッシュ、財布、筆記用具、行動食、サプリメント
(17)モバイルバッテリー、乾電池、ホイッスル、ライター、リップクリーム、マルチツールナイフ、日焼け止め
(18)携帯トイレキット、ティッシュ
(19)手ぬぐい
(20)エマージェンシーシート
(21)救急セット
登山は自然の中を楽しむアクティビティですが、しっかりとした装備があると安心感が違います。
レインウェアや防寒具で気温の変化に対応し、水や軽食で体力を維持。地図やライト、救急セットなども、安全に楽しむための大切なアイテムです。
初心者が山登りをする際に心がけること
はじめての登山はワクワクする反面、不安もあるもの。だからこそ、自分に合った山を選び、しっかり準備して臨むことが大切です。
天候や装備の確認、登山計画の共有など、安全対策は忘れずに。無理をせず、体調や天気に応じて柔軟に判断しましょう。
まとめ
「登山」と聞くとハードルが高そうに思えるかもしれませんが、実は初心者でも気軽に楽しめる山はたくさんあります。
今回の記事が、あなたの「登ってみたい!」を後押しできたなら嬉しいです。
自然の中で過ごす時間は、日常では味わえない特別なご褒美。
ぜひ無理のないペースで、登山デビューを楽しんでください!
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